以下の要領で、エスノメソドロジー・会話分析研究会2011年秋の研究大会を開催いたします。午前は自由報告3件、そして午後にはガーフィンケル追悼シンポジウムを予定しています。2011年4月末日,エスノメソドロジーの創始者であるハロルド・ガーフィンケルの訃報が伝えられました。主著『エスノメソドロジー研究』が出版されてから,すでに40年を超す年月がたち,エスノメソドロジー・会話分析も一つの研究分野として確立してきましたが,他方で,ガーフィンケルの議論の射程については,いまだ十分には明らかにされていないように思われます。ガーフィンケル自身は,みずからの思考に影響を与えた現象学のテクストを,エスノメソドロジー研究のために「誤読」することを勧めていたことが知られています。それでは,私たちは,ガーフィンケルのテクストを,どのように生産的に読み解いていくことができるでしょうか。本シンポジウムでは,ガーフィンケルと知的交流のあった山田富秋氏をお迎えし,ガーフィンケルの議論の広がりと可能性についてお話いただくことで,この偉大な先人への追悼の意を表する機会とさせていただきたく思います。併せてIIEMCAやUCLAで相次いで実現されている追悼のプログラムのご紹介もいたします。エスノメソドロジーに関心を持たれる多くのみなさまに,当日の議論にご参加いただければ幸いです。
(担当世話人:前田 泰樹、池谷 のぞみ、南 保輔)
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