2025年度エスノメソドロジー・会話分析研究会セミナー:マルチモーダルトランスクリプトの作り方

2025年度エスノメソドロジー・会話分析研究会セミナー「マルチモーダルトランスクリプトの作り方」を2025年11月3日(月・祝)に日本女子大学にて開催いたします。
多くのご参加をお待ちしております。

近年の会話分析や相互行為分析においては、発話や身体動作を多層的に記述し、マルチモーダルな行為構成の様相を捉えることがますます重要視されています。そこで今回のセミナーでは、音声・映像データを効率的に転記することのできる情報技術を活用しながら、会話分析式のマルチモーダルトランスクリプトを作成する方法を実践的に学びます。Max Planck Institute for Psycholinguisticsが開発・提供しているELANを用いて、映像データから発話や身体動作(視線、身振りなど)をできるだけ正確に書き起こし、データセッションや論文などで利用可能なトランスクリプトを作成するまでの一連のプロセスを実習形式で体験します。ELANを用いて会話分析式のトランスクリプトを作成するための具体的なコツ(発話の重なりの位置を効率的に特定する方法など)を丁寧に共有し、「今日からマルチモーダルトランスクリプトが作れる」ようになることをめざします。

講師:梁勝奎(名古屋大学)

概要:
【日時】2025年11月3日(月・祝)10:00~13:00(途中休憩あり)
【実施形態】対面形式
【会場】
日本女子大学目白キャンパス(会場の詳細は参加者の方に追ってご連絡いたします)
https://www.jwu.ac.jp/unv/access/access.html
【参加費】
・EMCA研究会会員(一般):2000円
・EMCA研究会会員(学生・院生):1000円
・EMCA研究会非会員(一般):3000円
・EMCA研究会非会員(学生・院生):2000円
【定員】20名
【申込方法】
以下の申込ページから申込をお願いします。
https://emca-mt.peatix.com
【注意事項】
・お支払いはPeatixを通しての事前支払いのみとなります。当日の現金支払いは受け付けておりませんので、あらかじめお申込・お支払いをお願いいたします。
・準備の都合上、10月31日(金)23:59までで申込を締め切らせていただきます。
・申込期間内でも、定員に達した時点で、予告なく申込を終了させていただくことがあります。参加をお考えの方は、お早めにお申し込みください。
・セミナー当日に各自のノートPCをご持参ください。実習に使用する音声・映像データはこちらで準備いたします。その他、予め準備していただきたい内容につきましては、参加申込いただいたみなさまに追ってお知らせします。
【共催】
日本女子大学文学部英文学科・文学研究科英文学専攻

【講師代表業績】
梁勝奎, 2025, 「依頼行為の開始部に用いられる謝罪表現研究―直前の活動と受け手の志向に注目して―」『社会言語科学』28(1)
安井永子・梁勝奎, 2025, 「活動における発話冒頭要素「さあ」―活動の移行と進行の管理とその規範―」『社会言語科学』27(2), 35-50
梁勝奎・嶋原耕一, 2023, 「非同調的な行為の前に用いられる「なるほど」」『日本語學硏究』76, 173-188