2014年後期 EMCA神戸研究会:医療・福祉関連のデータセッション(第1回)

EMCA研究会では、EMCA研究の発展をはかることを目的に、以下の基本方針のもと、年に2回、会員主催の研究会開催企画を公募し、採択したものに、開催に関わる経費(講師招聘のための旅費、謝金など)に対して、支援金の給付を行っています。

このページには、開催された研究会に関する主催者の報告を掲載しています。

これまでの支援については「会員主催の研究会開催支援のお知らせ」をご覧ください

開催報告

2014年12月20日に「EMCA神戸研究会:医療・福祉関連のデータセッション(第1回)」を開催しました。(会場 大学共同利用施設ユニティ2階)

EMCA研究会の支援をうけ、慶應義塾大学から池谷のぞみ氏にご来神いただき、「フィールドワークおよびデータセッションの意味と考慮すべきこと」という演題でご講演いただきました。

主催者側で2つ題材を提供して以下のデータセッションを行いました。

  1. 「認知症グループホームでの知識と記憶をめぐるコミュニケーション」 樫田美雄(神戸市看護大学)
  2. 「ナースステーションにおける会話のエスノメソドロジー」 谷川千佳子(神戸市看護大学)

データセッション40分2枠を公募しましたが、応募はなかったため二つのデータセッション時間を拡大して行いました。

エスノグラフィ、エスノメソドロジーでの研究経験が様々な、看護学系、工学系、社会学研究者等9名が参加されました。

講演での質問「ビデオを撮って安心してしまい何を見るべきだったかわからなくなる」にたいしてメモ魔になることの勧めや、「フィールドワークで得た知見を現場とどう共有するか」について、まさに大切な課題であり、現場の人たちとどう共有するか極力議論することが大事など意見が交わされました。

データセッションでは、ビデオとトランスクリプトを合わせてセッションし、とくに 2 では内容は豊かながらも音声が聞き取りにくいデータであったことから、データを取る際の道具の選択・工夫なども情報交換でき、たいへん有意義な機会となりました。