是永論、2017、見ること・聞くことのデザイン──メディア理解の相互行為分析

本書は、人々がメディアの表現を理解する際に用いている実践の方法について、表現上に描かれている活動の記述を分析の対象としながら、それらの記述のもとで理解に参照される規範を、特にカテゴリー集合と行為連鎖の観点から考察したものである。

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高木智世・細田由利・森田笑、2016、会話分析の基礎

近年、会話分析の研究方法は、言語学や言語教育学の分野でも注目され始めている。本書は、そうした状況を踏まえ、「会話」を相互行為として分析するというのはいかなることかという問いをはじめとして、会話分析が目指すものをわかりやすく解説し、豊富な事例と各章末の課題を通して会話分析の基礎を学べるようにした入門書である。

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高田 明・嶋田 容子・川島 理恵編、2016、子育ての会話分析──おとなと子どもの「責任」はどう育つか

会話分析を子育ての現場に応用することは,まさにhappy marriage(幸せな組み合わせ)である.会話分析が養ってきた細部への観察力は,子育ての実践における小さな言葉の数々の重要性をつむぎだすことにうってつけなのだ.本書で紹介されている研究は,会話分析の利点をフルに活用し,子育ての機微を繊細に捉えている.その分析は,単に学問的な意義だけではなく,実践的な示唆も含んでいる.それは,親と子どもの相互行為を分析することで,両者が共に「何か」を育んでいく様子を明らかにすることができるからである(川島理恵: 本書「あとがき」(pp.229-230)より).

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酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生・小宮友根 編、2016、概念分析の社会学2──実践の社会的論理

スポーツを行うことと観光を行うこと、法的評議に参加することとミーティングに参加すること、社会についての言説を組織することと自伝を組織すること……。実践を理解できるものとして作りあげていく方法に照準してその内実を解明するエスノメソドロジー研究論文集。

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ジョン・ヘリテッジ、ダグラス・メイナード 編、2015、診療場面のコミュニケーション──会話分析からわかること

診療場面の中で患者が抱える不安やジレンマとは何か。それらを解消するためのコミュニケーションとは?臨床現場でも,教育場面でも役に立つ議論が満載!

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デイヴィッド・フランシス/スティーヴン・ヘスター、2014、エスノメソドロジーへの招待──言語・社会・相互行為

家庭での会話から職場でのやりとり、科学研究の現場まで、人びとの方法論=エスノメソドロジー研究の実践方法を平易に解説する格好のガイドブック(著作の帯の内容紹介)

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西阪 仰・早野 薫・須永将史・黒嶋智美・岩田夏穂、2013、共感の技法──福島県における足湯ボランティアの会話分析

本書は、会話分析にもとづく相互行為論の立場から、東日本大震災以後、福島県で行なわれている足湯ボランティア活動における、足湯利用者とボランティアの相互行為上の手続きを分析した研究書である。ほぼ初対面で行なわれる足湯ボランティアの枠組みの中で、どのような組織だった活動が行なわれているのかを、研究者だけではなく、できるだけ多くの方に読んでいただける形にまとめている。ボランティアの共感的反応、マッサージと会話の複合的活動の組織、利用者による話題の展開などは、どのような手続きに従ってなされているのかを詳細に記述することで、コミュニケーション・ボランティアとしての足湯活動の側面を照らしだしていく。

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南出和余・秋谷直矩、2013、フィールドワークと映像実践──研究のためのビデオ撮影入門



本書は、文化人類学と社会学の現場でビデオがどのように使われているかを説明することをとおして、実践的なビデオ撮影・ビデオ利用入門書となることを意図している。ビデオを利用する目的から撮影許可証の作成、肖像権利用の許可証の作成から実際のビデオ作品の製作・分析、ビデオ撮影の技術までをわかりやすく解説している。

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マイケル・リンチ(水川喜文・中村和生 監訳)、2012、エスノメソドロジーと科学実践の社会学

本書は、社会学から生まれたエスノメソドロジーの誕生と展開を詳述した基本書である。入門的論点から、会話分析の興隆と陥穽、ウィトゲンシュタインに着想を得た独自の視点までも論じる。また、科学実践の社会学の先駆者ラトゥールらの「新しい」科学社会学との相違やエスノメソドロジーの向かうべき方向性も提示する。

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小宮友根、2011、実践の中のジェンダー──法システムの社会学的記述

ジェンダーという言葉は、性と社会をめぐる議論では社会的な性差を指す言葉としてすっかり一般的な表現です。しかし性差が〈社会的〉だとはいったい何 を意味するのでしょうか。性差の原因が後天的・人為的だということでしょうか?  著者はこの一般的理解が陥る危険を示し、より豊かな現実の理解のため、社会の現場に戻る経験的な研究を促します。私たちの社会生活は、お互いに行為し理解しあうという〈意味〉をめぐるやりとりであり、「性現象の社会性」はこの社会生活の実際を適切に記述することでこそ明らかになるというのです。フェミニズムやシステム理論が予示した社会秩序の研究を、ジェンダーと法をめぐるトピックを実際に記述するなかで実現する清新な野心作です。

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