EMCA 「海外研究活動支援」セミナーのお知らせ

【このセミナーは終了しました】
下記のとおりEMCA「海外研究活動支援」セミナーを開催いたします.

本セミナーが海外でEMCAを学びたい&国際学会で活躍したいと考える人にとっての入口となれば幸いです
今回のセミナーは,国際学会への参加にあたって学んでおくべきこと+留学や在外研究の心得を中心に講義をおこないます.

なお申込は先着順となり,定員に達し次第締め切らせていただきます.
例年告知後早々に定員に達してしまいます.
ご希望の方はお早めにお申込ください.申し込みは各コマごとにお願い申し上げます.
どうぞよろしくお願いいたします.

(1)国際学会応募アブストラクトの書き方
https://emca-abstruct.peatix.com/
日時:2020年9月12日 10時30分~12時00分
定員:20人30人
参加費:1000円
講師:黒嶋智美(玉川大学ELFセンター)
代表業績
・2020. S. Kuroshima. Therapist and patient accountability through tactility and sensation in medical massage sessions, Social Interaction: Video-Based Studies of Human Sociality, vol. 3, no. 1.
・2018 Satomi Kuroshima. Evidencing the experience of seeing: A case of medical reasoning in surgical operation. Co-operative engagements of intertwined semiosis: Essays in honor of Charles Goodwin . University of Tartu Press. 208-222.
・2016. 4. S. Kuroshima & N. Iwata. On displaying empathy: Dilemma, category, and experience, Research on Language and Social Interaction  49(2): 92-110.
EMCAの国際学会に応募する際に、アブストラクトで何を書けばいいのかよく分からないと思ったことはありませんか。内容について指定が特にない場合でも、abstract、すなわち研究概要として述べるべきポイントがいくつかあります。そのポイントは、EMCA研究だから特殊というわけではなく、分野を問わず共通しているといえます。
本セミナーでは、そうしたポイントが何であるかを演習形式で参加者とともに考察し、EMCAの国際学会で採択されるために必要な、アブストラクトを作成する上での要点をひとつひとつ確認しながら、アブストラクト作成の手順についても取り上げていきます。
なお、対象とするのは、EMCAの国際学会で標準的に求められる、300〜500字の英文アブストラクトになります。

(2)国際学会におけるEMCA研究発表:Dos and Don’ts
https://emca-presentation.peatix.com/
日時:2020年9月12日 13時00分~14時30分
定員:20人30人
参加費:1000円
講師:早野薫(日本女子大学文学部英文学科)
代表業績
・早野薫. (近刊).「保護者−保育士間会話における報告連鎖」,田中廣明他編『動的語用論の構築に向けて』第3巻,開拓社.
・Hayano, Kaoru. 2016. “Subjective assessments: Managing territories of experience in conversation.” In Jeffrey Robinson (ed.), Accountability in Social Interaction. Cambridge University Press, pp. 207-238.
・Hayano, Kaoru. 2011. “Claiming epistemic primacy: Yo-marked assessments in Japanese.” In T. Stivers, L. Mondada & J. Steensig (eds.), Morality of Knowledge in Conversation. Cambridge University Press, pp. 58-81.
学会において、自分の研究の独自性、面白さを伝えることは、容易なことではありません。それが、精巧な論証が求められるEMCA研究の発表で、英語による発表であれば、尚更のことです。学会発表を目前に、急に「英語力」をアップすることはできませんが、自分が今持っている英語力で、より効果的に、聴き手に伝わる発表をするためのスキルをアップさせることは、十分可能です。本セミナーでは、1) 発表の構成、2) スライド資料作成、3) プレゼンテーション、4) 質疑応答、の4つの課題を取り上げ、それぞれにおいて気を付けるべきことを、Dos(やるべきこと)とDon’ts(やってはいけないこと)という形で紹介します。実際に、英語で資料を作成し、発表してみることにも時間を割く予定です。

(3)国際学会発表のアイデア+在外研究覚書
https://emca-application.peatix.com/
日時:2020年9月12日 15時30分~17時00分
定員:20人30人
参加費:1000円
講師:水川喜文(北星学園大学)
代表業績
・水川 ・秋谷・五十嵐共編著(2017)『ワークプレイス・スタディーズ:はたらくことのエスノメソドロジー』 ハーベスト社
・マイケル・リンチ著/水川・中村監訳(1993=2012)『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』勁草書房
・前田・水川・岡田共編著『エスノメソドロジー  --人びとの実践から学ぶ』新曜社
ここでは、ふだん英語(発表)に馴染んでいないEMCA研究者が、国際学会の発表のためにどのような準備をするかという点に絞って、いくつかのアイデアを提案します。候補となる学会の種類、スカイプ英語の種類と活用法、英文校閲の見方のポイントなど、何度も発表をしている人にとってはあたりまえになっている(かもしれない)ことを紹介して、より良いものがあれば、参加者(+他の講演者)提案してもらい共有できればと思います。この他、ボストン大学(80年代)、マンチェスター大学(90年代、ゼロ年代)の滞在(研究)経験について、当時の日本のEMCAの状況もふれながら紹介できればと思います