エスノメソドロジー分析入門セミナーについて
今年度一回目のエスノメソドロジー・会話分析「入門」セミナーを下記の通り10月27日(土)に実施しますので、エスノメソドロジー・会話分析の学習に興味をもたれている方は是非ご参加ください。今回はEMCA古典読解セミナーです。今回のセミナーは、EMCAの初学者あるいは興味がある方で、古典を読み進めなければならないけどなかなか読み方コツがわからないという方と、共に読解を深めることを目的としております。そうした方々の最初の一歩になればと思います。
参加希望者は以下リンク先のフォームより申込をお願いします。各コマにつき別個の受付になりますので、受講されるコマを選んで申し込まれてください。先着順ですので、お早めの申込を推奨します。
概要
開催日
| 2018年10月27日(土) | |
|---|---|
| 9:30-12:30 | 「EM古典読解」 講師:河村賢(成城大学),須永将史(立教大学) [申込]  | 
| 14:00-17:00 | 14:00-17:00 「“Structures of Social Action”から会話分析を学ぶ」 講師:城 綾実(滋賀県立大学),荒野侑甫(千葉大学大学院/日本学術振興会) [申込]  | 
会場
- 立教大学池袋キャンパス12号館第1会議室
(〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1) 
定員
- 22名(セミナーごと)
 
参加費
- EMCA研会員1000円、非会員2000円(セミナーごと)
- ご参加を希望されるセミナーごとに上記リンク先からお申込下さい。セミナーと講師の詳細は下記のとおりです。
 - セミナーに関するお問い合わせは 
 までお願いいたします。 
 
セミナー詳細
「EM古典読解」
- 
- 講師:河村賢(成城大学),須永将史(立教大学)
 
 
前半では,1967年に出版された,ハロルド・ガーフィンケルのStudies in Ethnomethodologyの第一章(What is ethnomethodology)の講読を行います.本章の議論は後のEM研究や幅広い社会学的研究に大きな影響を与えましたが,本セミナーでは特にメンバーと分析者の区別についての議論を中心的に取り上げます.この区別をどう理解するかに応じて,社会構築主義とEMそれぞれの立場がどのようにして分岐するのかを確認し,しばしば同じものとしてまとめ上げられがちな両者の差異を明確化します.
後半では,1992年に出版された,ハーヴィ・サックスのLectures on Conversation(『会話についての講義』)を紹介します.本書でサックスが会話諸断片についておこなう洞察は,CAはもとより,EMによっても広く参照され,双方に多大な影響を与えてきました.EM研究における展開例は,たとえばMCDをめぐる一連の研究を挙げることができるでしょう.本セミナーでは,サックスの膨大な講義録の中でも,参照されることの多い回のレクチャーである1966年春の講義のLecture 4 Invitations; Identifications; Category-bound activitiesを丁寧に読解します(こちらは,申し込み後にPDFをお送りします).
本セミナーについては少なくとも指定文献の該当箇所は通読した上で参加することを推奨します.上記のトピックに限らず一読してわからなかった点に関する質問にも対応します.
「“Structures of Social Action”から会話分析を学ぶ」
- 
- 講師:城 綾実(滋賀県立大学),荒野侑甫(千葉大学大学院/日本学術振興会)
 
 
本セミナーでは,論文集“Structures of Social Action”のイントロダクションと数編の論文を取り上げ,会話分析を牽引してきた著名な研究者らによる研究成果を学びます.1984年に刊行された“Structures of Social Action”は,会話分析が生まれたアメリカからイギリスへと研究コミュニティが国際的に広がり始めた頃のひとつのメルクマールであり,イントロダクションと人びとのやりとりを組織することにかかわる6つのテーマについての研究論文,合計16編が収録された名著です.本セミナーでは,ターゲット論文について丁寧に論旨を追い,会話断片の分析を確認することで,会話分析における分析過程と論文の読み方・書き方について理解を深めることを目指します.受講生の方には申込後に文献リスト(ターゲット論文2-3本,『会話分析基本論集』(2010年, 世界思想社)と日本語論文1-3本程度)を送りますので,該当論文・書籍等を一読した上でご参加ください.
- エスノメソドロジー/会話分析研究会セミナー企画担当 
![seminar[at]emca.jp](http://wpd.emca.jp/wp-content/uploads/2018/04/seminar@emca_jp.png)
 
