エスノメソドロジー・会話分析研究会: 2006年度春の研究例会・短信

2006年度 春の研究例会が、2007年3月17日に明治学院大学白金校舎にて開催されました。朝早くの開始にもかかわらず、例会としては多くの方(44名)にご参加いただきました。

内容の詳細は→活動の記録(2006年度)をご覧ください。

短信

午前の部の研究報告では、岡田みさを(北星学園大学)さんと、田中剛太(明治学院大学大学院)さんが報告して下さいました。

具体的なデータを呈示頂いたおかげで、活発な意見が飛び交い、議論がデータセッションのように盛り上がりました。大勢でデータを見てあれこれ考えることの楽しさ、意義があらためて感じられたように思います。

午後の部では、EMCA教授法懇談会が行われ、鈴木佳奈(情報通信研究機構)さん、西阪仰(明治学院大学)さん、細田由利(神奈川大学)・高木智世(筑波大学)・鈴木佳奈(情報通信研究機構)さん、樫田美雄(徳島大学)さんに報告いただきました。

参加者からは、EMCAを教える側・学ぶ側のそれぞれの立場から意見が出されました。教える側の立場からは、教養としてあるいは専門科目としてEMCAの何をどのように教えるのか、各人が所属する大学の状況の中でいかにEMCAを位置づけて教えていくのか、ということがテーマになりました。また、学ぶ側の立場からは、教科書を作るのならば、概念の紹介だけでなく、EMCAのエッセンスが伝わるようなものにして欲しいという意見も出ました。こうした点から、「よりよい教科書の姿」を模索する議論も展開されました。また、発表者だけでなく、各参加者の個別の事情や工夫も随時に紹介され、情報交換としても、これまでにない貴重な機会となりました。(文責 五十嵐)

※近影は許可を頂いた方のみ掲載しております。