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2015年後期 「組織エスノグラフィ研究会」

掲載:2016年05月26日

EMCA研究会では、EMCA研究の発展をはかることを目的に、以下の基本方針のもと、年に2回、会員主催の研究会開催企画を公募し、採択したものに、開催に関わる経費(講師招聘のための旅費、謝金など)に対して、支援金の給付を行っています。
このページには、開催された研究会に関する主催者の報告を掲載しています。
これまでの支援については「会員主催の研究会開催支援のお知らせ」をご覧ください

開催報告

 去る3月19日(土)、エスノメソドロジー・会話分析研究会様より助成いただき、新潟日報メディアシップ6Fにて「組織エスノグラフィ研究会」を開催しました。「組織」は、社会学、人類学、社会心理学や経営学など様々な学問分野で研究対象とされてきました。本研究会では、組織研究の先史を学び、ワークプレイスや音楽スタジオ、家族生活の実践を記述することと、組織研究の関係について検討しました。
 第一セクションでは吉川侑輝会員より修士論文「音楽をめぐる活動のエスノメソドロジー研究——日本における「古楽」実践を事例として——」にもとづき、話題提供いただき、「音楽のEM」の研究が今後とりうる方向などについて議論しました。また、練習場などにおける音楽家たちのやりとりのフィールドワークをすることと、「組織」との関係についても検討しました。
 第二セクションでは障害があっても一般企業で働くことを可能にする障害者雇用研究の一環として、組織研究史に詳しい酒井泰斗会員より、佐藤郁哉(2002)『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』、金井壽宏ほか(2010)『組織エスノグラフィ』といった文献などを想定し、そのうえで、こうした研究にとっての先史となるものをご講話いただきました。
 第三セクションでは、是永論会員より、家庭内での学習に関連した行動と住宅のデザインの関係を検証するために定期的に撮影された、家庭内場面の映像データについて、データセッションを行いました。撮影だけによる観察手法の適切さを含めて、データとして持つ意味についても検討しました。
 いずれのセクションでも、普段はあまり交流のない新潟在住の研究者との議論があり、エスノメソドロジーにおける組織研究のあり方を検討することができました。助成いただきましたエスノメソドロジー・会話分析研究会様には感謝申し上げます。(文責:海老田大五朗(新潟青陵大学))

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